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2014年 槍ヶ岳
【紀行メモ】
大阪AM7.00に出発,平湯経由してPM13.09上高地に入る。人気の河童橋辺りは観光客や登山者で大変な賑い。早々に梓川左岸の奥上高地自然探勝路を通り,横尾山荘に向かう。青い空と美しく輝く清流に和み癒され,前穂の北尾根八峰や明神岳の岩峰の雄大な景観に目を奪われる。翌朝,午後から雨模様だが南岳を目指す。緩やかな樹林帯を抜け,樹相変わり展望開ければババ平だ。これより,ザレ場や低木帯となり徐々に傾斜を増す。谷筋を大きく左に取り,シナノキンバイ・ハクサンイチゲ・ベニバナイチゴ等を愛でながらの急登となる。残雪を踏み,正面に大きな岩稜のツバメ岩や槍・穂高連峰の主稜線の屹立した山々が望める天狗原分岐に着く。感動的な景観に気持ち昂る。今回は左折して,氷河公園から南岳を目指すコースを取る。一息入れ,U字谷大斜面の目映く光る雪渓をトラバースして,岩礫斜面を登れば「逆さ槍ヶ岳」で有名なビユーポイントの天狗池に。しかし,期待した「逆さ槍ヶ岳」は雪に埋もれてありません。紅葉シーズンに池に映るとか・・・。天狗平の岩塊群でいよいよ雨となり,合羽着て横尾尾根のコルを通過。此れより岩稜の急登攀,叩きつける雨と強風にペース崩れ,予定より遅れて南岳に着く。なだらかな頂上は眺望無く,穂高の荒々しい岩壁はガスの奥に潜む。早々に砂礫斜面を下り南岳小屋に駆け込む。翌朝も台風の影響で悪天候,高度3000mの岩稜線を槍ヶ岳に向け出発する。夏山を贅沢に楽しむ雲表の稜線歩きとはならず期待外れ。雷鳥・イワヒバリも姿無く,イワベンケイ・ヨツバシオガマ・タカネヤハズハハコに目を落とし紛らわす。緩やかなアップダウンを繰り返し,中岳・大喰岳を極めて槍ヶ岳山荘着。目指すランドマークの「槍の穂先」はガスに隠れ,登る人はいない。スラブ状の岩登りは危険であり,今回は潔く断念する。コーヒーを頂き,ストーブで暖を取り,ゆっくり寛いだところで槍沢コースで下山する。
<コース>
8/2:旧大阪中央郵便局(車)AM7.00⇒(東海北陸道)⇒12.20平湯(タクシー)12.45⇒13.09上高地BT13.22→13.26河童橋→16.05横尾山荘(泊)5.30→7.02槍澤ロッヂ→9.45天狗原分岐→10.40氷河公園→14.05南岳→14.25南岳小屋(泊)5.00→6.35中岳→7.28大喰岳→8.40槍ヶ岳山荘9.10→11.00天狗原分岐→14.57横尾山荘(泊)→9.42上高地(バス)⇒平湯(車)⇒(東海北陸道)⇒大阪
槍ヶ岳山荘にて
 南岳<3032m>
登山計画書の提出 上高地バスターミナル 河童橋付近
河童橋で思い出写真 小梨平 明神館
奥上高地自然探勝路を行く 徳澤園 横尾山荘前
 翌朝,槍沢方面へ  マルバダケブキ 一の俣の木橋
槍澤ロッヂ 槍沢大曲り  槍沢のU字谷
ツバメ岩を正面に,残雪踏みしめ 分岐を左折して天狗原へ 岩礫斜面の登り
天狗池  岩塊群の登り 横尾尾根のコル
岩稜登攀  ハシゴを伝い 南岳小屋
翌朝,風雨で視界なし 槍ヶ岳へ ハシゴを伝い
大喰岳<3101m> 下山へ。殺生分岐 グリーンバンドの残雪
播隆窟 モレーンのハイマツ帯 天狗原分岐
横尾山荘(泊) 朝陽射す樹林帯 徳澤園
徳沢キャンプ場を通過 嘉門次小屋 自然探勝路を歩く
 
穂高連峰 河童橋で思い出写真 河童橋を見納めて,帰路へ



見かけた高山植物 (一部のみ掲載します)
自分で自生するものを撮影。花名に間違い・不適切なものありましたら,ご指摘願います。随時訂正・変更・削除していきます。
ノリウツギ(糊空木) クサボタン(草牡丹) キバナシャクナゲ(黄花石楠花)
アオノツガザクラ(青の栂桜) チングルマ(稚児車) ハクサンオミナエシ(白山女郎花)
センジュガンビ(千手岩菲) シロバナグンナイフウロ
(白花郡内風露)
イワオトギリ(岩弟切) ミヤマキンバイ(深山金梅) ハクサンフウロ(白山風露) ベニバナイチゴ(紅花苺)
トモエソウ(巴草) コケモモ(苔桃) オオヒョウタンボク
(大瓢箪木)
 ツマトリソウ(端取草) イワギキョウ(岩桔梗) ミヤマアキノキリンソウ
(深山秋の麒麟草)
クガイソウ(九蓋草) メタカラコウ(雌宝香)  クルマユリ(車百合)
   
ニッコウキスゲ(日光黄菅)  ヤチトリカブト(谷地鳥兜) シャクジョウソウ(錫杖草)
シナノキンバイ(信濃金梅) クロトウヒレン(黒唐飛廉) ミソガワソウ(味噌川草)
ソバナ(岨菜) エンレイソウ(延齢草) コイワカガミ(小岩鏡)
ヨツバシオガマ(四葉塩竈) ミヤマホツツジ(深山穂躑躅) ミネザクラ(峰桜)