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2012年 仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳
【紀行メモ】
大阪より車で出発。伊那市長谷で南アルプス林道バスに乗り,PM15:10北沢峠:長衛荘着(2泊)。今登山プランは「花崗岩が眩しく光る南アの王様と優美な山容を持つ女王」の2座を北沢峠をベースにそれぞれ日帰りで登る。高度差もあり,それなりの体力と緊張感は必須だ。初日は仙丈ケ岳を目指し,原生林の尾根道に取り付く。樹林の急登で一気に高度をかせぎ,緩くなる大滝の頭で一息入れる。やがて視界開け,広い尾根のハイマツ帯を抜けて小仙丈ケ岳に到着。甲斐駒・北岳の峰々を手に取るような展望。さらに見晴し利く尾根道,砂礫の稜線歩き,多彩なお花を愛でながら登れば仙丈ケ岳頂上だ。3000m高山の気分は格別だ。下山は藪沢カールを巻き,ガラ場を下るコースを辿る。お花畑で雷鳥の親子に出会う。やがて丹渓新道を分け,マルバダケブキ群生地の馬の背ヒュッテで一息入れ,北沢峠に戻る。翌日,ヘッドランプ付け北沢沿いを登り,甲斐駒ヶ岳を目指す。何度と沢を渡り返し,針葉樹林に囲まれた小さな仙水小屋へ。さらに樹林を抜け,ゴーロ状の斜面を慎重に通過すれば,摩利支天の岩峰迫る仙水峠だ。地蔵岳オベリスクの尖塔も僅かに望める。やがて樹林帯・ゴロゴロ岩場の急登になり,厳しさ増すも無難に通過,視界の開けた駒津峰(2750m)に到着。正面の甲斐駒ケ岳が大きい。心身整え,頂上目指す。痩せた岩尾根を慎重に下り,六方石の下を潜り,砂礫の斜面コースを辿る。唯一の難所,足元に注意を払い,摩利支天の分岐を左に折れる。あとはザラ場を直登すれば,石祠祀る甲斐駒ケ岳に至る。早朝に長衛荘出発して,約5時間の登り。360度の景観は仙丈ケ岳,北岳,鋸岳と欲しい儘だ。念願の2座を踏み,万感胸に迫る。下山は来た道を駒津峰まで戻り,尾根筋の双児山を越えて,北沢峠に戻る。私には忘れ難い,心に残る山旅になった。
<コース>
8/9旧大阪中央郵便局前(車)発7:00→13.25戸台仙流荘前(バス)→15.10北沢峠:長衛荘(泊) 8/10宿出発5:20〜7:08大滝ノ頭〜8:22小仙丈ケ岳〜10:00仙丈ケ岳10:36〜11:03仙丈小屋〜11:53馬ノ背ヒュッテ〜12:30藪沢小屋〜12:58大滝ノ頭〜14:40長衛荘(泊) 8/11宿出発4:25〜5:20仙水小屋 〜5:55仙水峠〜7:40駒津峰〜9:35甲斐駒ヶ岳10:15〜11:37駒津峰〜12:31双児山〜14:17長衛荘(バス)14:35→15:20戸台:仙流荘(泊) 8/12仙流荘(車)→旧大阪中央郵便局前

仙丈ケ岳頂上(3033m)

仙流荘バス営業所 バス乗車券売り場 北沢峠 長衛荘(2泊)
少しづつ傾斜増し,高度を稼ぐ お花を愛でながらの登り 五合目 大滝ノ頭
明日登る甲斐駒ヶ岳を遠望 樹林帯を抜け,視界開ける ハイマツ帯を登ります
 
小仙丈ケ岳(2855m)・・視界良好  尾根筋に登山道は続く 砂礫の稜線。藪沢カールに足竦む
キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環) チシマギキョウ(千島桔梗) ミヤマコゴメグサ(深山小米草)
右側ピークが仙丈ケ岳 標高2位の北岳と左後方に薄らと富士山 鳳凰三山を遠望。オベリスクが微かに・・
360度の展望,登山者で賑わう 下山に向かう 藪沢カールを巻き,ガラ場を下る
雷鳥の親子が昼食中 仙丈小屋 マルバダケブキの群生地
馬の背ヒュッテで一息入れる
3000m制覇して下山 北沢峠に戻る
     
ヒメシャジン(姫沙参) クリンソウ(九輪草) カイタカラコウ(甲斐宝香)
翌日,AM4.25長衛荘出発 仙水小屋 ゴーロ状の斜面に難儀
仙水峠で一息 甲斐駒の白い花崗岩が眩しく光る 六方石を慎重に通過
巨石群を縫う登山道 山腹の砂礫帯をトラバース 石祠見えるが・・,まだ遠い
甲斐駒ケ岳頂上(2967m) 頂上で昼食,和みます 昨日登った仙丈ケ岳を遠望
下山に向かう。摩利支天と急下り 緊張するザラ場の歩き 六方石
六方石を潜ります 遠望利く駒津峰 倒木あり,荒れた樹林帯
双児山(2649m) 北沢峠に向かう 仙流荘(泊)