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 2009年度  投稿記事

2009/04/16 歩修

皆様 こんばんは

直近の遍路体験で割り込みますが悪しからず。
4月4日〜13日(10日間)まで,歩き遍路に行ってきました。4日昼前にJR三津浜駅で下車し歩きスタート。第52番太山寺から打ち始めて,11日(8日目)に第88番大窪寺で結願,その足で第1番霊山寺までお礼参りして門前で宿泊。翌12日早朝に宿を発ち,徳島港〜(フェリー乗船)〜和歌山港から歩いて紀の川市で一泊。最終13日(10日目)も早朝発ち,慈尊院から町石道を辿り金剛峯寺,奥の院で納経して帰宅しました。初日は雨の洗礼を受けました。俗界で汚れた心身は,先ずは清めてから四国霊地を巡拝なされよとのことか。翌日からは一転して,申し分のない遍路日和が続き,歩け歩けの毎日で充実した遍路旅でした。感謝です。
その一部を報告させてください。

  1. 4月春爛漫,歩き遍路を最も楽しめる季節です。自然と人の優しさに触れながらお遍路できる喜びにただただ感謝あるのみ。横峰寺,三角寺,雲辺寺など山寺辺りに点在する山桜,ヤマツツジ,タムシバやコブシの白い花や山懐の里桜を愛でながら,ひたすら山河を歩き,自分と向き合い考える旅でした。また,参道の桜(延命寺,前神寺,香園寺など),武丈公園の桜,仙遊寺の石楠花,大西町のチューリップ,青々しい麦穂,レンゲの花,土手の菜の花や芽吹くネコヤナギ等など,また野鳥(イソヒヨドリ,ウグイス,モズ,ツグミなど)や動物(ハクビシン,ホンドリスなど)とのご対面ありと四国霊地はお遍路を温かく迎えてくれました。
  2. 遍路宿のお話ですが,今回もいろんなお宿に泊まりお世話いただきました。老夫婦が一夜の客に風呂を沸かし,心を込めた田舎料理で持て成し,迎えてくださる有難さに感謝する遍路です。多少のことは寛容の心で収めています。そして,同宿したお遍路と夕食時,遍路話に花を咲かせるのが楽しみです。参考になる最新の遍路情報が得られますので,積極的に仲間入りさせて頂きます。今回も6ケ所の宿で親しむ。なお情報ですが,投宿した菊間町「月の家旅館」の主人から,4月7日より諸事情で休業すると知らされました。馴染み宿の灯りがまた一つ消えます。誠に残念で淋しい限りです。
  3. 霊山寺にお礼参り後,高野山奥の院まで初めて歩く事にしました。予めマップで歩くルートを確認していましたので迷う事はありません。強いて言えば和歌山市内を通過するのに注意を払った程度です。霊山寺より奥の院までの歩行距離は,約85kmですので紀の川市名手で一泊。町石道は2度経験済みなので何ら問題なく,矢立でトイレ休憩・お茶と焼き餅を調達して,根本大塔まで足取り良く4時間20分で到着。深山静寂で霊気漂う雰囲気は,自ずと心を浄め,弘法大師の御心にふれる有難い祈りの道でした。山上は季節柄,大型バスによる観光客の多いこと。また,世界遺産でもあり訪れる外人も一際目立つ。珍しく仏教系高校の新入生が,先生に引率されて参拝する姿を見かける。杖をひく人々は後を断たず,香煙と読経が絶えない弘法大師御廟にて参拝。9巡目歩き遍路旅の無事満願に感謝し,山岳仏都,聖地<高野山>を離れ,帰途に就きました。

長々と記しましたが,ご了承のほどお願いいたします。

2009/05/18 歩修

皆様 こんにちは

直近の遍路体験を書き込みます。
4月25日霊山寺をスタートして,5月14日大窪寺を打ち終えました。20日間での結願ですので,平均すれば約55km以上/1日の苦行の歩き遍路でした。今回で歩き遍路10巡目です。しからば,私の持つ歩き遍路ノウハウ,HOWto遍路の全てを結集した集大成の「記念すべき遍路行」を敢えて実践いたしました。
その一部を報告させてください。

  1. 過去の経験則を活かし,念入りに計画立案しました。特に宿泊先は17日間まで,全て予約済みで出発しました。後の3日は愛媛県入りして予約。過去は全日程を予約するやり方でした。計画は必ず実行するという強い意志と対応力が不可欠です。10日目に第38番金剛福寺を打ち,ひらた荘(宿毛市)宿泊。15日目に第59番国分寺を打ち,栄屋旅館(西条市)宿泊。20日目に第88番大窪寺で結願,八十窪(さぬき市)宿泊。5月15日(21日目)は切幡寺からの10ケ寺全て納経して,お礼参りしました。前回の通しは7年前になりますが,22日間で結願しました。従い
    ,私には特段に無謀な歩き遍路行ではありません。過去の区切り8回(内,逆打ち2回)も合算すれば,概ね24〜25日で結願しています。私の遍路行は,当初のノンビリ,のらりくらり遍路旅,物見遊山の域を越えています。お遍路は寺巡りでなく,寺から寺へと結ぶ線,遍路道を巡ることであると認識しています。各札所で読経結縁して,ご本尊と「お大師様」にご縁を結び,身体を鍛え,心の変革を求め,納経を重ねる篤い信仰は更に続きます。
  2. 「下田の渡し」で乗船しました。
    今回は田ノ浦→双海→竹島経由で四万十大橋を渡る予定でしたが,三叉路分岐点の道しるべ支柱に赤マジックで「H21.4.1下田の渡し再開」とあり,急遽ルートを変更して乗船することに決定。しかし,下田に向かう途中で地元の6人に確認すれど,誰一人再開を知らない。此処は支柱に書かれた再開を信じるしかないと思いきや,道々に下田渡しへの青色矢印→シールが貼ってある。疑いも晴れて渡し場に向かう。乗船場の看板に記された連絡先の携帯電話番号に連絡すると,船を向かわすので10分程待つよう指示あり。
    運行再開は,地元住民が「下田の渡し保存会」を結成して4年ぶりに再会したとのこと。(詳細は保存会のHP「サーフビーチ海風」で確認下さい)約30分近く待つと2トン程の渡し船で船頭が来た。急いで乗り込み,救命胴着を着用し,記帳する。今日は私で5人目の乗船とか。船頭(運航責任者)から名刺を頂くと裏側には乗船証明書とあり,「NO53 2153日」と記されている。乗船人合計で53名なのか。仲間の一人も乗り込み話し込む。「出航時間を決めたらどうか」と提案すると,「シーズンにより,お遍路(乗船客)に偏りが有るので考えていない」とのつれない回答でした。料金500円を払い,約10分で対岸の初崎に到着。初崎からのへんろ道は運行していた頃の「協会地図編第6版」には記載されているが,うどん屋田子作の手前400mにある小屋で左折して,津蔵淵川沿いを歩き,橋たもとの点線印のへんろ道に繋がる近道を行く。
    (参考:下田乗船ルートは,田ノ浦→竹島経由より1.6km距離が長く,待ち時間+乗船時間を加味すれば,約1時間余計に見込む必要あり)
  3. 横峰寺の石楠花が満開で見事でした。
    深山幽谷の霊場「横峰寺」,本堂と大師堂が向かい合う参道山側の斜面は,満開に咲いたピンク色系,白色系の石楠花で彩られ,訪れる参詣者の心和ませ楽しませています。険しい遍路道を登り詰め,疲れた身体で山門を潜り,本堂への石段を重い足どりで上がると石楠花が目に入り一瞬立ち竦みました。しばし時を忘れて観賞して,次の寺に向かいました。

2009/08/28 歩修

私の事に触れた記事がありますので,少しばかり書き込みます。

今年5月の10巡目は,通し20日間で結願。概要は5月18日投稿しています。10巡目に至るまでには,皆さんと同様いろんな事を経験しました。概ね克服して,私なりに「HOWto遍路」を体得し,実行しています。スタンプラリーでは有りません。私は先達でもあり,基本心得,遵守事項を守り,弘法大師の教えを体得しようと精進し,心掛ける者です。そして,私の歩き遍路のコンセプトは「感謝と行」です。これは歩き始めた10年前から代わることはありません。気持ちは,さらにより強く深く,極めていると実感しています。厳しいと感じる「行」の心境も,孔子の論語「子曰,知之者不如好之者,好之者不如楽之者」,シエークスピアの「楽しんでやる苦労は,苦痛を癒すものだ」に通じたものがあります。
四国八十八ケ所を巡拝するのは,弘法大師さまのお招きをいただき,ご加護を受ける事でもあり,楽しく幸せな事と受け止めています。また,歩き遍路だけでは「私の考え方・生き方」に偏りが生じますので,多趣味を実践しています。登山,ハイキング,絵画,木彫り指導,仏像木彫り等々。今年は歩き遍路の体験談を求められ,3ケ所でお話する機会がありました。良い経験をさせていただきました。有り難い事です。今後は歩き遍路15巡を目標に,精進し極めて参ります。