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 2003年度 投稿記事

2003/08/05 歩修

Tさんへ

私も別格20ケ寺を巡拝している歩き遍路ですが,昨年(2002年11月)に別格3番に参拝する計画時に田代さん同様,一心橋と迂回農道についてどうしたものか迷いました。確認方法として当談話室の検索で「慈眼寺」について調べると飯島さんのコメントに有るように2000年10月けんちゃんの書き込みを知り,一応 遍路道を歩いて慈眼寺に行けることは可能であると確信しました。
(参考)へんろみち保存協会編の別冊は1997年改定された時の情報である。
後は現地で「みちしるべ」「へんろシール」をたよりに,また尋ね歩くことにして出発しました。なお慈眼寺への道ですが,飯島さんが詳細に述べておられる通りですが,遍路道(点線部)に入るまでは横瀬より川沿いの旧道を歩いていきます。
注意点として,別格寺院は歩くお遍路も少なく「みちしるべ」「へんろシール」も十分とは言えませんので,道中よく確認しながら歩かれること。
迂回農道ですが,現地に行き3人の方に確認した結果では今では人も通らず荒廃しているとのことでしたので,無理をせず私は前泊した民宿「金子や」に荷物を預かってもらい,身軽い状態で慈眼寺参拝して再度「金子や」に立寄り,荷物を受けとり20番鶴林寺に向かいました。<参考>AM4.00「金子や」出発→AM7.00慈眼寺着→AM10.30「金子や」着でした。

おへんろ様
10
13日自宅出発〜24日帰宅(12日間)巡拝してきましたので,今後思い出になる内容を多少記事にします。

<巡拝コース>実質11日間で約500km余の歩き遍路。

  • 52番大山寺→第88番大窪寺<歩き4巡目の結願>
  • 88番大窪寺→第76番金倉寺<歩き5巡目初逆打ちスタート>
  • 別格5ケ所(仙龍寺・箸蔵寺・神野寺・海岸寺・大瀧寺)巡拝<20ケ寺結願>

(1) 別格13番仙龍寺への遍路道

65番三角寺境内より遍路道(中務茂兵衛の好んだ道)を行くコース<4.7km>は納経所の方にお聞きすると初心者にはコース途中より荒れており難しくお進め出来ないとのこと。やむなく安全策で三角寺より0.9km先の14番常福寺に行く途中にあるゴルフ場前を右折して車道<8.3km>を行きました。なお右折して直ぐの所で道路工事中の看板があり迂回するよう地図で説明されていました。しかし工事関係者に確認すれば,歩行者は通してくれました。仙龍寺まで約2Hでしたが車・歩行者も通らず寂しい山越えとなりました。民宿岡田で同宿された遍路さんは道路工事中の看板があったので堀切トンネル越えで行き約3Hかかって仙龍寺に着いたとお話しされていました。納経所は本堂に上がり建物の裏側に周り落ち着いた雰囲気のある珍しい場所にありました。

(2) 別格15番箸蔵寺への遍路道

民宿岡田をAM5.30に出発して県道267号線を快調なペースで進みましたが箸蔵寺への登り遍路道入り口には看板・みちしるべ等も無く,戸惑っていましたが地元の方が親切に遍路道入り口まで案内して下さり助かりました。なお想像以上に急な登りの遍路道で喘ぎながら仁王門のある場所にやっとのおもいで着く。最後は急な石階段で疲れもピークの状態で寺に辿り着きました。

(3) 別格18番屏風浦海岸寺

道隆寺納経所の方に簡単な地図を書いて貰い,約1.5Hで到着。弘法大師誕生ゆかりの地で訪れる人も多い感じ。別格20ケ寺巡拝始めて最後の寺になりますと申し上げたら納経所の方から,食べ物接待(ジャガイモ・かぼちゃの煮物)や海岸寺発行の「まんだら教報」数枚とカタログ類を戴く。私は般若心経彫り込んだ3500円の白檀の数珠を記念に購入する。また是非奥の院へ寄るよう勧められ立寄る。まんだら園・大塔・おたらい堂など有し珍しい木も多く植えているお勧めの寺でした。

(4) 別格20番大瀧寺への遍路道

今回の遍路旅では最大の難所と覚悟して,事前に当談話室で検索して情報仕入れて行った。雨のなか夏子ダムを過ぎて最初の遍路道を見落として専ら車道を歩く。もう約2Hほど歩いただろうか産業廃棄物焼却施設を過ぎ,民家の手前の脇道登り口に遍路札を付けた木を発見する(情報通り)。一段上にある農家の方に遍路道について詳しくお聞きして登りスタート。「兎に角上え上へ登る遍路道を行け。脇道あるが迷うな。時折遍路札があるので注意して確認しろ」と教えられやや安心して土砂降り状態の中,此処まで来たら後にも引けぬ。決めたからには前進あるのみ大瀧寺まで約1Hあれば行くだろうと覚悟して900m余の山越え開始。最初の内は分かれ道に遍路札を見つけ気持ちも落ち着く。順調で予定通りだ。しかし歩き始めて30分経過したころから,分かれ道で遍路札を見かけなくなり,雨しずくで木枝が垂れて道は塞がれ,足元は雨水が溢れ行く手を阻む状態となる。この状態を何度も繰返す。脇道も多く分かれ又一時下りあり,草木も茂り枝木落ちて荒れ放題。これはえらい事になった。「兎に角上え上へ登る遍路道を行け」を信じてガムシャラに登って来た。いまさら後戻り出来ない(いま来た後戻りの道も想いあたらない)。普通の精神状態を越えて不安になり始める。早く此処から脱出せねばと焦る。変な悪いことを想像してしまう。出石寺でも道に迷ったがかってこんな状況になった事は無かった。開き直って山に登りつめれば何とか成るだろう。まがりなりにも道らしき所を歩いてきたのだから。迷いながら30分位登ったころ急に前方に樹木が無く開けた所に辿り着く。農園のような感じ。くねりながら農園の中を登って行くと「河野ミリクロン大滝種苗場」の看板を発見する。この時ああ助かったと素直に喜ぶ。足元には大瀧寺まで0.9kmの立て札あり。これでさらに落ち着き,今までの迷い精神状態が一変に解消すると共に足が軽くなり大雨降るなか10分余で念願の大瀧寺着く。しかし,さすがの私にも今来た遍路道を帰る勇気もなく車接待で山麓の夏子ダムまでお世話になりました。(遍路道を間違えたのかどうか今でも判らず納得いかない)

(5) 初めての逆打ち

1021日民宿八十窪にて宿泊。翌22日早朝大窪寺にお参りして4巡目結願。 (三年半の歩き遍路で4巡目結願<区切り3・通し1>。別格20ケ寺結願)その足で24日昼には76番金倉寺まで巡拝する。高徳線に乗り1番霊山寺に向かいお礼参り。徳島駅にでて高速バスにて大阪駅。PM8.30枚方市に帰宅。逆打ちにはあまり興味無かったのですが,今年3月足摺岬近くで歩き8巡目で内2回の逆打ちされる方にお会いして逆打ちの良さを聞く。歩き遍路の多くの方にお会い出来ること。(追いかけるでも無く前から遍路が来る)また順打ちとは違った景色を見てまた楽しめることだと感想を聞く。私も5巡目となると変化を付け今までに無い良さを楽しむのもいいかとスタートさせました。76番まで遍路道を間違えることも無く順調に歩けました。しかしビックリした話ですが1017日民宿大平に同宿した58歳の遍路さんで初めての88ケ寺巡拝に係わらず逆打ちされる人に会いました。私には考えられぬことです。お聞きしたところ1番霊山寺スタートして本日で8日目との事ですので,20km/日のペースですから早い歩きとは言えない。へんろ協会の別冊は持参されていましたが,道迷えばたえず手当たり次第に聞くとの事。何でも難しい事にチャレンジしょうとあまり深く考えもせずまた躊躇せず決めて出発したとのことでした。夫々がいろんな思い・スタイルを持って遍路旅に出るのだなあと改めて感じました。

(6) 安永9年納経帳・・・四国邊路(へんろ)研究会発行

別格13番仙龍寺を巡拝して堀切トンネルに向かう時,仙龍寺で見かけた自家用車で巡拝される方より「安永9年納経帳」を戴きました。安永9(1780)に作州勝北郡新野西・久本村の要助が約60日かけて88ケ寺を巡拝した時の納経帳全ページの朱印を含めた翻刻されたものです。巻末には昭和初期の遍路される4人の写真(白衣でなく着物スタイル)がありめずらしい資料集です。大変立派なものを戴き丁重にお礼申し上げました。

(7) 秋祭り

1013日に第52番大山寺(松山市)から18日第75番善通寺(善通寺市)までの間,毎日秋祭りを見ての楽しい遍路旅でした。御神輿・獅子舞・ヤッコ等あり。老若男女が永年引き継がれてきた田舎ならではの派手な祭り衣装で地方独特の囃子・掛け声で気勢をあげ盛り上げる光景を懐かしい想いで拝見しました。不思議なもので松山市内から東予さらに西讃地区へと祭りのピークが少しづつずれていくようで毎日が賑やかな祭りに彩られた遍路道でした。これも忘れがたい思い出となりました

2003/11/14 歩修

おへんろ様
B様,

お問い合わせの件,私の持つ知識・図鑑・情報等を駆使して回答すると「マガモ」だと考えます。「マガモ」について思い当たる内容を説明しますと

  • 冬鳥(または留鳥)として全国に渡来するカモ類のなかでもっとも多い。
  • 湖沼・池・河川・河口・海岸や沿岸・内湾・干潟にも入る。
  • 特徴として成長雄の頭部は黒くて緑色の光沢がある。光の角度で青紫色にも見える。
     翼鏡は青紫色である。嘴は黄色。胸は焦茶色。尾羽は白色。他は灰白色・褐色と多彩。
  • 高知県安芸川河口は野鳥にとって住み易い場所で秋から春にかけてはマガモ・カルガモ
     コガモなどが,多い時で300羽ほど渡来する。(日本野鳥の会高知県支部の情報より)
  • 高知県東部の海岸・河口付近にはカモ類・カモメ類・アジサシ類・サギ類・チドリ類などが渡来する。または常時住み着くなり,繁殖地となっている。などの情報を決めてとしました。
    なお,野鳥(水鳥)のなかで「お腹が緑や青っぽい色の鮮やかな鳥」となるとぜんぜん見当がつきません。図鑑なり情報を再度確認しましたが,見当違いしていたらごめんなさい。

S様

「カワセミ」はエメラルドグリーンとコバルトブルーの鮮やかな色彩と,体長17cmの体に
比べて大きな頭と長い嘴を持つ愛らしい外見で「空とぶ宝石」と称される。清らかな水辺を好むことから,水質の指標鳥ともされています。自慢できるのは私の住む大阪府枚方市の市鳥に制定されていることです。四季を通じて市内の淀川・池などで見ることができます。
これから市民ひとり一人が「環境保全」のシンボルとして,自然と人類が共存する豊かな環境を作ることで「環境保全都市」をめざしています。(一寸,誇大宣伝してしまいました。)
私事ですが,カワセミのブローチを既に50ケほど製作して皆さんに差し上げました。
小学生の夏休み体験教室で製作指導したり,ご婦人の方にも教室で教えています。
野鳥の中でもやはりカワセミは人気NO1です。
以上 長々と記しましたがお許しください。

2003/11/24 歩修

おへんろ様

2年半かけてやっと別格20ケ寺の全てを巡拝しました。88ケ寺を2巡目する時に,1巡目とは何か違うものを取り入れ様,挑戦しょうと計画したのが別格20ケ寺参りでした。宮崎本のへんろ霊場全図を見たとき番外霊場・ゆかりの場所が150ケ所ほど有る事を知り,取り合えず別格20ケ寺を88ケ寺巡拝の折り訪ねることにしました。しかし順次参拝しょうと思うものの,矢張り88ケ寺遍路道コースから離れた寺<慈眼寺・出石寺・仙龍寺・箸蔵寺・神野寺・大瀧寺など>もあり,次の機会にと躊躇っている内に2年半が経過して,今年10月の歩き5巡目でやっと結願することが出来ました。なお折角訪ねるのだから証しに20ケ寺念珠を作ることにしました。
<参考>各20ケ寺霊場寺院で1つずつ授与される念珠玉を集めて,「除災招福念珠」
を作る。男・女玉あり各300円。なお親玉は500円で16番萩原寺で扱い中。
全て集めた念珠玉を徳島県の念珠お仕立て先に送り,いつ出来上がるか送られてきるのかと首を長くして待っていたら先週末に送られて来ました。男性用仕様として正絹緑房・二天玉天然石(印度翡翠)・桐箱仕立て3200円でした。桐箱を開けて念珠を手に取った時,2年半かけた厳しい・苦しい霊場巡拝が想いめぐり,何かしら熱いものが込み上げてきました。正直なところよくやって来れたなあというのが感想です。そして今は気持ちを切り替え次の番外霊場・奥の院・ゆかりの場所巡りなどを考え計画しているところです。

2003/11/24 歩修

おへんろ様
T様

私の体験と知る範囲内での情報をお知らせします。

  1. まず清水温泉センターは廃業されたのか玄関・駐車場にはロープを張り閉鎖状態でした。従い宿泊不能。
  2. 今年の10月21日(火)86番志度寺前のいしや旅館をAM5時出発→87番長尾寺→前山ダム→助光→力石橋→(国道193号徳島方面)→夏子ダム→<右折れ>広域農道→へんろ道→大瀧寺→(車接待で)夏子ダム→広域農道→力石橋→(左折れし道路下潜り)竹屋敷→88番大窪寺前の宿泊先<民宿:八十窪>
    歩き距離:計画では54Kmだったが車接待を受けたので実質49Km(所要時間13時間ほど)
  3. 大瀧寺への歩き遍路コースについて
    当掬水へんろ館の新着情報(03/11.08)に私(歩修)の体験記録が掲載されていますので見てください
  4. 大瀧寺へ歩かれるお遍路さんに一言(体験より)
    約一月前に参拝して来ましたが,私の過去において88ケ寺(5巡目巡拝中),別格20ケ寺(1巡目結願)の巡拝体験のなかで,一番不安で心細い遍路道体験でした。
    新着情報にも記していますが,別格20ケ寺の遍路道は道案内・へんろシールも少なく,宮崎本でも詳細触れておらず,道路情報も古い。お遍路さんもほとんど見かけず,従い道路情報も得られ難い。出発前に当掬水へんろ館で大瀧寺行きの情報検索して<阿部さん・凡夫さん・けんちゃん等>の情報を仕入れて行きました。また夏子ダムから広域農道に入り,矢張りまだ不安もあり道行く車を止めて5名の方(地元・郵便屋さん),農家の方などにお聞きしながら,約2H経ってやっと宮崎本の広棚からの登り遍路道を見つけて安心しました。しかし遍路道を登り始めてから,また別の不安が襲うことになりました。(詳細は新着情報の私(歩修)の体験記録にあり)
    ここまで記すと全く情報に成らず,心配・不安を一層掻き立てるようで恐縮ですが
    要点を整理します。私が再挑戦・巡拝するとしても下記の点に留意します。
  • 出発前までにさらに最新情報を仕入れる。
  • 地元の詳細地図を購入して再確認する。(最悪を想定して磁石を持参する。読図力を養っておく必要あり)
  • 余裕持った時間設定を考える。
  • 歩き遍路の連れを見つけて同伴で出発する。
  • 宮崎本の最初の遍路道(細野付近)は発見し難い。地元で情報仕入れ判断する。
  • 広棚からの登り遍路道を見つけることが重要です。(道路に面した農家をまず確認。そして右上の木に吊り下げた遍路札が有るのを発見すること。)
  • 登り口に農家2軒ある(道路面の農家と一段上の農家)ので,近況の遍路道情報を仕入れる。そして判断の上 安心・確信を持ち遍路道を登る。
  • 最悪な情報・不安・心配がまだある・自信が持てない場合は潔く諦め引き返す。
  • それでも是非お参りしたい時は車接待をお願いする。

などです。

2003/12/04 歩修

へんろ様

高野山「町石道」を歩く
歩き遍路の結願4回でいずれも高野山金剛峯寺・奥の院へのお礼参りは全て南海電車で難波駅→極楽橋→(ケーブル)高野山駅→(周遊バス)でした。
いずれ機会あれば町石道を歩きたいと常々考えていたのですが,11月30日(日)ハイキングサークルの仲間5名と念願の高野山町石道を歩いて来ました。生憎の雨でしたが弘法大師の御心にふれる祈り道・信仰の道に身を入れる意義深い一日でした。高野線九度山駅で下車してパンフレッド「南海沿線ハイキングコースV」をお願いして戴き,裏面コースマップの町石道<180町踏破>コース健脚向(約21.5km・6時間10分)を歩きました。駅より慈尊院まで1.5km。従って慈尊院から根本大塔迄の町石道区間(180町石)が20kmとなります。境内で地元の方から健脚で4〜5時間,一般で5〜6時間とお聞きしました。境内石段途中にある180町石の石碑を確認して,あとは1町(約109km)ごとに建つ町石を道標として山上を目指すことになり,減数されていくので残距離・時間を凡そ把握することが出来てとても判り易く,迷う事もない有り難い登り山道です。
(備考)あるホーム・ページに全ての町石・里石を写真撮影して張付けたもの有り。
登りは緩やかで四国山地の遍路道に比べれば厳しく無く歩き易い。私の印象では約70%は平坦な尾根歩き・道なりで時おり要所(六本杉・二ツ鳥居・笠木峠・矢立・道路横断など)を通過して休憩タイムも適宜入れることが出来ます。特に前半の登りでは眺望良く,九度山のたわわに実る日本一の富豊柿を眺めて,また柿落ち葉を踏みながら歩き,黄色・紅葉に色づく深山を散策するハイキングで十分満喫できた一日でした。蛇足ですが柿1ケ10円・大ぶり4ケ100円,またミカン10ケが100円で無人販売されていました。昼食には駅近くの特産品「柿の葉寿司」を購入して仲間で美味しく戴きました。
時おり霧が覆う山道をゆっくり散策して楽しむが如く,ひたすら雨の中を歩きました。凡そ6時間余りの町石道歩きで山門には4時過ぎに到着しました。金剛峯寺で納経を戴く準備をして来ましたが,4時半過ぎで山門は既に閉まっていましたので諦めました。
是非,次回は白衣を着て,金剛杖の遍路姿で町石道を訪ねることを約束して下山しました。
お遍路の皆さん,歩き遍路にこだわる方には「町石道」を登って高野山の「ほとけ」の世界を経験することをお薦めします。必ずや「町石道」を歩くことで満たされるもの・癒されるもの・求めていたものが得られでしょう