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仏頭
 
聖観音菩薩の仏頭(完成)
 
 制作プロセス順に揃えてみました。
 
仏頭の制作過程
 正面  左側面 右側面  後面  天面 
@下図。下図を正確に描きます。耳長さは一ツ(一寸),幅は3分。後頭部に一分程度のゆとりを取る。不要部分は斜線を入れる。
A木取り。斜線部分をノコギリとノミで落とします。(必要部を落とさぬよう注意)斜線の切り落ちた面は再度,描き直して落します。
  
B顔・首・顎の角をノミで丸め,宝髻部の角を取る。宝冠帯・地髪の線を描き入れ,地髪と顔の境を付ける。顔の輪郭を小刀で丸く彫る。耳を彫り出し,特に髪ぎわは注意して彫る。曲尺を使い,顔の各部を描き入れ,小刀で削り,鼻・口・目を作り出ていきます。
 
C首の付け根や宝冠帯を少し整理する。宝冠模様・髪の線・首に三道を描き,三角刀で分け・突く。目・鼻・口・耳を彫り出し,木屑を払って,仏を「お迎え」します。耳を形つける。顔を少しづつ彫り進め,全体を整えていきます。
 
D仕上げに入ります。宝冠の模様を彫り,宝冠帯の菊座を彫りこむ。目を入れ,小鼻・唇を整理します。平刀で顔・額の汚れ,彫り跡,線の乱れを取り除く。地髪・宝髻は,真直ぐ平行線の美しい髪に仕上げるよう,丸刀で突いていく。完成です。