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弘法大師 ( 座像:8寸)

 
平安時代の初期の僧。真言宗の開祖。最澄とともに,奈良仏教から新しい平安仏教へと転換していく流れの劈頭に位置し,中国より真言密教をもたらした。三蜜修行を実践して,即身成仏が可能であるとの教えを説く。また,能書家としても知られる。<法号:遍照金剛,諡号:弘法大師(921年追贈),法名:空海,俗名:佐伯眞魚> その弘法大師が漆塗り椅子に座し,右手に五鈷杵,左手に数珠を持ち,救いを求める民衆を受け止めて下さるお姿を1年ほど掛けて彫ります。制作過程を随時掲載していきますので,ご訪問いただければ幸いです。(2013.6.10記) 


弘法大師の完成(予想図)


弘法大師像の制作過程 
1.檜材入手・デッサン描き込む用材は木曽檜170年とか・ 2.鋸で不要部分を落す 3.再度,デッサン描き込む 4.浅丸ノミで不要部分を
削り落す 
5.前後も鋸・浅丸ノミで不要部分を削り落とす
6.肩・腕・膝前を丸め,彫り進めていきます   7.左右脇後部の境を彫り分ける。頭を丸め,耳を出す 8.上から見て,足の組み方・袈裟の線を彫り出す(  9.角ばった所分が無くなれば顔の部位から小造り進める 10.鼻の高さを出すため,鼻の下・顎・口・額を彫り下げる
11.頬を一段彫下げ,口の位置を確認 。顎を丸め彫下る 12.背中・身体の前面・胸・腹の感じが出るよう彫る 13.腕と脇腹のあいだを彫り込む。線を書き込み進める 14座像の姿を整える。衣の下の膝周りを彫り進める 15.上部から見て、座像の形・姿を確認しながら彫る
  
16.胸・胴・腕・膝の形をエンピツでラインを書き込みます 17.入念に上部・前面から見て,ゆっくり彫り進める 18.後頭部から背中にかけての線は前屈しないよう彫る 19.衣・袈裟の線を描き入れ大皺を三角刀で突きます   20.さらに衣紋のヒダの模様を描き,三角刀で突きます
 
 21.右手に五鈷杵,左手に数珠を持つ手の形を彫ります 22.印をあらまし彫り出し,次は袈裟(衣紋)に移ります 23.腹と両腕に挟まれた部分を彫り下げ腹の丸みを出す 24.胸・腹・膝の衣と袈裟のシワ・衣紋を自然流れで彫る 25.顔を中心に小造り。まず耳の図を書き込み彫り進める
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 26.顔を中心に小造り。図を書き込み細部を彫り進めます 27.袈裟(衣紋)を三角刀・小刀・丸刀を使い彫り出す 28.左肩・後部の袈裟は自然の流れを表現出来るよう彫る 29.衣紋は三角刀で立込み,丸で彫起し,平で角を丸める 30.袈裟(衣紋)の裾の重なり・シワを明確に表現し彫る。